17才のJK

夜中、坂本を追い返した時の迫力はどこにもなくて、
弱々しいママの声だった。



「ユリ…ママを許してくれる?」



その言葉にあたしは笑顔で振り返った。



ママは不安からか、今にも泣き出しそうな表情をしている。



「ママ、ママを嫌いになったことなんてないで!あたしの自慢のママだからね!」



「…ユリ」



「…じゃあ行ってきます!」



「…行ってらっしゃい!」



初めて返ってきた
“行ってらっしゃい”にあたしは胸がいっぱいになった。



ポロポロと涙を流すママに手を振り、あたしは笑顔で玄関のドアを開けた。




青い空には、あたしの心を写したような晴れやかな太陽が昇っていた――…