――「痛い…めっちゃしみる」



頬の傷口に消毒液をつけると、優也は顔をゆがめた。
ボロボロになった優也はあちこちに傷を作っていた。



「優也…ごめん」



「なんでユリが謝るねん。…俺こそごめん」



「…優也が謝るの方が意味わからんよ」



バンドエイドを貼ろうと伸ばした手を引っ張られて……


気づいたら優也の腕の中にいた。



「…優也?!」