その中でも坂本の顔はみるみるうちに真っ青になって、
後退りしていた。



「さっさと消えろ!二度と私とユリの前に現れんな!許さへんで!」



ママの一言に飛び上がり大慌てで、
逃げて行った。





――坂本がいなくなった部屋は急に静かになって…
壊れた本棚、
グチャグチャになったベッド
破れたカーテン…



残されたあたしと優也とママは気まずい空気に包まれていた。