「今から行くから!もう1人友達連れて行くし!」



「えっ!?ちょっと…!」



あたしの返事を聞かずに、ミヤコは強引に電話を切った。



“今から”ってあたしもまだ帰ってないのに…



背中にジトッとした汗を感じながら、
あたしは家路を急いだ。


相変わらず夜はママはほとんど家にいないから、
ミヤコが来てくれると嬉しい。



仲良くなった頃からよく家に来ていたし、朝まで語り合った日も幾度となくあった。


ほとんどが男の話題。あたし達にはそれが全てだった。