ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』


それでも・・・・


「凛ちゃんに預ければ・・・いいか」


ライトにかざして見つめたその時、ポケットの中の携帯がまた鳴った。


「もしもし?」

『修兄ぃ・・・・私、最低なこと、しちゃったよ・・・・』


サキ?


「な、なに?」


そうたずねる俺の声の向こうで、サキは耐え切れずに泣き声になって次の言葉を続けた。


『ガイが・・・・ガイがいなくなったの。病院から・・・』


「は?」



サキは、泣きながらなんとか話をしてくれた。


ガイが好きだったこと。


でも・・・・ガイが汐さんのことを好きなことはもう気がついていたこと。


それでも、悔しくて・・・・・・。


悔しくて・・・


『修兄、ごめんね。内緒だって言われたのに・・・・あの写真のこと汐さんに言っちゃったの』


「え・・・・?」