でも、汐はアメリカに・・・・あいつと一緒に行くんだ。 「汐さんは、あなたと同じ大学で、自分もバスケット続けるって。それで、どうしてもあなたのそばにいたいって・・・」 「は?」 そんなはずはない。 俺はあんなひどいことを言ったんだ。 そんな俺と? けど、 それが・・・それが本当だとしたら・・・・。 「ごめん、母さん。ちょっと外出てくる!」 飛び出した家の外は雨。 細かい霧雨の雫が顔に当たる中、俺は車を発進させた。