ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』


でも、汐はアメリカに・・・・あいつと一緒に行くんだ。


「汐さんは、あなたと同じ大学で、自分もバスケット続けるって。それで、どうしてもあなたのそばにいたいって・・・」


「は?」


そんなはずはない。


俺はあんなひどいことを言ったんだ。


そんな俺と?


けど、


それが・・・それが本当だとしたら・・・・。



「ごめん、母さん。ちょっと外出てくる!」


飛び出した家の外は雨。


細かい霧雨の雫が顔に当たる中、俺は車を発進させた。