ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』


その時、現れた私服の男の姿に。


俺の服をぎゅっ、とつかんだ汐の指は震えてて。


もう一度そいつを見ると、一瞬何かがキラッ、と光ったように見えた。


やばいっ!


思わず飛び出してもみ合った直後、


足に熱い痛みが走った。


・・・・・っ!?


そいつは俺を見てその動きをとめた。


あれ?


力が・・・入らない・・・・・・。


熱い・・・痛い・・・・。


沈み込んだ俺の体の上で、


「キャー!」


汐の叫ぶ声が薄く聞こえた。


お願い。


泣かないで。


汐。


俺は、キミの笑ってる顔が好きだったんだ。



だから・・・・泣かないで・・・。