「見合い」の後、ふらふらといつの間にか立っていたのは高校の前だった。
いずれにしろ、いつかは復活が近い、といわれてる顧問の先生に挨拶はしないと、と思っていたから・・・
なんて、自分に言い訳をしながら校舎の中に入ると、生徒は誰もいなくて、放課後独特の寂しいような、名残惜しいような空気が玄関を包んでいた。
ふっ、と息をはいて職員室に向かおうとした俺の目の前に・・・
「会いたい」
「会いたくない」
彼女がいた・・・。
「俺、アメリカに行くことになったんだ」
何を言っていいのかわからなくて、
しばらく会わない間にまた少しオトナっぽくなった彼女に少しドキドキしながら平静を装いながらそんな報告をした。
汐は・・・・
汐は、俺が好きになったあの時の笑顔で言うんだ。
「修ちゃん・・・すごい。夢をまた見つけに行くんだね」
って・・・。
やっぱり、あの「見合いの女の子」は無理だな、ってその時思ったんだ。

