本当は、なんとなくきづいてたのかもしれない。 彼女はいつも空をみていた。 待ち合わせの場所で、 カフェの待ち時間、ほんの少し空いた時間の隙間、 彼女が見る空は晴れてたり曇ってたりいろんな表情をしていたけど、 見上げる彼女の顔はいつでもほんの少しせつなさを残したような…何かをあきらめたような……そう。あの時、俺が見たゴールを見つめてた視線に一瞬戻るんだ。 何があったんだろう。 そんな素朴な疑問さえかけれないほど、彼女の周りには小さな壁があった。