顔色を変えずにバッシュの紐をゆるめる俺に、タイチは続けた。 「なぁ、お前本当に好きな子とかいないわけ?」 「………」 「この前告ってきた子って、今年の人気No.1だぜ?…あー、もったいねぇ!」 叫ぶタイチに俺は視線を移した。 「おい、タイチ」 「あ?」 「お前…これからどうすんの?」