ソラとクローバー☆もうひとつの『アルタイル』


彼女が体育館の扉を開けて出て行った後、俺は思ったよりも冷静な自分の気持ちに正直驚いてる。


それでも、どのくらいこうして壁に寄りかかって座っていただろう。


職員の人の閉館の案内に、ようやく重い腰を上げた。


なんだか・・・なにもかもがまるで夢の中のように、ぐにゃぐにゃと揺れている。


あぁ。もしかして夢なのかな。


夢だったら・・・・いいのにな。


・・・・・・
重い扉を開けて外に出ると、暗闇がもうすっかりあたりを包んでいた。


のろのろと何気なく空を見上げた。


そこには・・・・


白い粒がばらまかれたように輝いてる・・・・満天の星空。


「あぁ・・・・」


もしかして、あの日彼女が探してたのはこれだったのかな。


答えはもうわからないけど、きっとそうだ。


きっと・・・・