消えたい

泣いているわけでも

怒っているわけでも

悔しがっているわけでも

無く


ただ

ただ

表情を変えずに


虚ろな目で

下を見て


細い腕で

耳をふさぎ


なにも感じて

考えてないように


いじめを受けている

当たり前のように


普通のことのように

そこにいた