「落っこちんなよ?」

「どうせ、ゆっくりだから落ちないよ!ベルトとかもあると思うし!」

「そうだな」


少し、口角を上げて笑う翔。


「ほら、早く行こっ!」



残ったコーラを飲み干すと、分別して捨てる。

それを見た翔も、焦ったようにレモネードを飲み干すと、同じように分別して捨てる。


鼻歌を歌いながら、回転ブランコの方へ歩く私。

翔も、私の隣にきて歩く。

回転ブランコは、結構人がいて、待ち時間が118分もあった。



「整理券取って、おみやげでも買ってく?」


翔が言う。

そっか、その手があったか。


「うん!」



整理券を取ると、私たちは、近くのショップへ向かうことにした。