ハニー*スパイス



部屋を出て行ってしまった岳さん。


手を洗いに行ったのかな。


水が流れる音がする。


あたしはといえば……

何をする気にもなれなくて、ただベッドの上でぼんやりしていた。


運動していたわけでもないのに、すごい疲労感。

例えていうなら、長距離走を終えた後みたい。



しばらくして戻ってきた岳さんはマグカップを手にしていた。


「お疲れ」


「きゃぁ…ッ」


すぐそばに岳さんが立っていることに気づき、


あたしはそばにあったブランケットを手繰り寄せ、慌てて体を隠す。



「何を今更」


って、岳さんはクスクス笑ってた。