店の中に足を進める。 「ウソつき」 気づけばそんな言葉が口から出ていた。 岳さんは、心外だ……とでも言いたげに眉を上げる。 「あー。山口からなんか聞いた?」 「ぜーんぶ聞いた! お母さんのことも!」 あたしはずかずかと足を進める。 言いたいことはたくさんあったはずなのに……。 いざとなると、何から話せばいいかわからない。 つい、憎まれ口を叩いてしまう。 「岳さんの、マザコン!」