いつの間に降っていたんだろう。 目の前を真っ白な雪が舞う。 森に入る頃には 地面にうっすらと積もり始めていた。 あたりは薄暗く。 もう夕暮れが近づいていた。 彼はいるだろうか……。 ううん、きっといるはず。 胸がドキドキしてる……。 緊張して、足がもつれる。 途中何度も転びそうになりながら森の中を駆けていく。