言いかけたあたしの言葉を山口さんはさえぎる。 「ああ……。 あんまり僕がペラペラしゃべりすぎるのも良くないな」 そうは言われても、まだまだ聞きたいことがたくさんあるような気がする。 じゃぁ、これで……と背を向け、歩きだそうとした山口さんを、あたしは引き止める。 「あ、あの……」 「はい?」 「それで百合さん……お母さんは? ちゃんと岳さんに会いに来てくれたんですよね? 一緒にニューヨークに行ったんですよね?」