実はこのことはマスコミには告知されていないとのこと。
それはこの春オープンした、街のはずれにある小さなギャラリー。
オーナーが岳さんの古い友人だということで、特別に数点の絵を借りることができたのだとか。
マスコミにも知られていないそんな情報を、
あたしは専門学校の“GAKUマニア”な遠藤(エンドウ)先生から教えてもらったのだ。
事前に発売されたチケットは数に限りがあって、入手困難なほどだった。
あたしは先生のコネを利用してなんとか手に入れることができたんだ。
「岳君に会ったら、よろしく伝えてくれ」
なんてのん気なことを言うパパに、あたしは「それはないない!」と手を振って否定した。


