またパパの顔がくしゃって崩れる。 もう泣いてるのか、笑ってるのかよくわからないような表情。 「パパ、うれしい! よし、今日はワインだ! ワインを飲もう!」 「もー! なんだかんだ言って、お酒、飲みたいだけじゃん!」 パパは上機嫌でコルクを抜く。 そしてひとりで飲み始めた。 いいなぁ……。 あたしもお酒でも飲めたら、気分が楽になるのかな。 顔を赤く染めたパパを見ながらそんなことを考える。 「ねぇ、パパ……」 「ん?」 「あたし、好きな人がいるんだ」