これまで何度このホームに立ち新幹線を待っただろう。
回数を重ねても、待ってる間のもどかしさに慣れる事が出来ない。

新幹線が新横浜に到着するアナウンス。
ほどなくして、ホームに新幹線が滑り込んできた。

僕は、ひとりで乗り込み指定された窓際の席に座った。

金曜日の9時。
出張帰りのサラリーマンはもう眠りこけている。
僕は、本を読むことも音楽を聞くことも、眠ることもしない。
ただ、窓の外を眺めるだけだ。

あなたを想いながら。