CROWN



『なぁ?加奈?』



今は数学の授業中・・・



光輝は先生にばれないように
小声で私にしゃべりかけてきた



『何?私・・・授業に集中
してるんだけど・・・』



私は光輝に素っ気なく
返事をした



まぁ・・・こう言うことは
ちょくちょくあったりする



何たって席・・・隣だし・・・



大きな声でしゃべらない
かぎり、先生にもばれないしね



『あのさ・・・加奈って
花凪と知り合いな訳?』



花凪・・・?



花凪って憂咲君だよね?



何で光輝が憂咲君の事
知ってるんだろう・・・?



私でも知らなかったのに・・・
友達なのかな?



『憂咲君を知ってるの?』



私は光輝の方を向いて問い掛けた



『知ってるも何も・・・
結構有名だぜ?何たって
高1であのルックスだからな』



あのルックス・・・?