その頃実侑は 屋上に居た 「…はぁ、最悪だよ稲垣、いくらホントのことでも言っていいことと悪いことぐらい区別付けろし…」 ……… はぁ… 実侑はねっころがった ……空は綺麗な水色だけど 私の心はどす黒い青だよ はぁ…… 「稲垣…辛いよ、あの言葉は」 大地くんは… 私のこと守ってくれて 私の我が儘だっていつも聞いてくれた でもそれが重かったんだね… 当たり前だよ…我が儘なんて 重いに決まってる 私だけだったのかな… 好きなの… 「私なんて…」