『何も悩み事なんてないよ? ちょっとボーっとしちゃってただけだよ! 本当ごめんね!』 こう言うのが精一杯だった。 「ならいいんだけどさ。 何か悩み事あったらいつでも俺に相談しろよ? 美優は俺の妹みたいなもんなんだからよ。」 私はこの時、思った。 蓮は私を一人の女として見てないんだ。 妹なんだ。 この恋は叶わないんだ。 そう思うと辛くて辛くて私は泣いてしまった。