自分の席に座り
周りを見渡すと、隣の奴と
目が合ってしまった。


「………。」


(やばい…逸らすタイミングが…)

「…っ…。」


あれ?目逸らされた。
こいつが川崎亮大だよね?
女泣かせの恋愛ハンター?

見た目全然普通の人なのに。
確かに顔は整ってるかも…


(ま、私なんかに興味ないから
逸らされたんだよね~♪)


私は平和に過ごしたいし
厄介なことに巻き込まれるのは
遠慮しときまーす!


そう心に願ったのも束の間。


「おい」

「は…はい!」

「名前教えてよ」

「陽菜…だけど…」

「ひな…。陽菜ちゃん
可愛い名前だね!」


……やっぱり川崎亮大は
要注意人物かもしれません。

できることなら1年間
関わりたくないです。

なんて、このときは本気で
そう思ってた。

こんな未来が訪れるなんて
これっぽっちも思わずに…