「どれだよ」

「あの髪の短い女の隣の!
あ、あのフワフワの髪の毛の!」


フワフワの女の子。
そう言われて一瞬で分かった。

なんてゆーか…
本当に可愛いくて俺のタイプ。

周りの子とは違うオーラを
保っていて、だけど自分じゃ
わかってなさそうなとこが
またぐっとくる。


「まぁ俺的には隣の子のが
タイプなんだけどな~♪」


(これはやばいな…)


俺はずっとその子から
目が離せなかった。

今まで好きだとか
そんな感情なかった。

でも、このとき今まで
感じたことのない気持ちが
俺の中で生まれ始めた。


この日俺は生まれて初めて
一目惚れというものを実感した。