『んじゃ、浴衣で、駅前5時集合ね★じゃーね!』
プチッ ツー ツー ツー・・・。
海南、切るの早すぎ!----
海南とは、中学1年の頃から仲がよくて、いつも
一緒にいた。
今では、私にとって、海南は大親友。
「さっ!もう遅いし帰るか。」
スタスタと一人で家に帰りながら
ボーっとしていたら、
前から自転車が!!!
キキーーっ!!!!
「あっぶねーな!!」
男は私のほうを向いてそう言った。
「す、すみません!」
・・・。なんであたしだけ謝ってるんだろ・・・。
なんか、腹が立ってきた。
「急に出たら、ビックリすんだろーが!!ボケッ!」
ボケって・・・。ひどくない?ってか、
なんで私だけそんなに言われなきゃいけないわけ!?
あぁ~もうヤダ・・・。
彼氏にフラれるわ、そのくせ、偉そうに言われるわ・・・。
「ぐすっ・・・。あぁ~もうヤダぁ~・・・ぐすっ」
涙出てったよ・・・。
「は!?なんでお前泣いてんだよ」
そらそーなるよね?でもさ、おさえきれない・・・。
「なんだよ、どっか打ったのかよ?」
「どこも打ってないし、痛くないですー、ぐすっ・・・。
「あー、しょうがねーな!家まで送ってやるよ。乗れよ、後ろ」
