「ごめんね。でも本当に嬉しかった…」

「うん。不法侵入だし…悩んだけど…どうしても心配で…」


「そうだね、よく2階まで来れたね!」

「運動神経はいいんだ。ってそんなの今関係ないけどね」

「クスクス、陸くんかわいい」

「もう!かわいいなんて褒め言葉じゃないよ!」


また拗ねたような顔。

やっぱりかわいいよ。


「桃香…」


急に真剣なまなざしになる。


「怖かったね、辛かったね。守ってあげれなくてごめんね」

優しく髪を撫でる陸くん。

「陸くん…」

「これからはずっと守るから…」


そう言って、強く強く抱きしめられた…

「桃香、好きだよ」


優しい優しいキスが降りてくる。