「こんな幸せな日に泣く奴があるか…」 そう言ってふわっと抱きしめてくれたぬくもり。 暖かくて…落ち着く。 お父さんに抱きしめられたのなんて、 いつぶりだろう。 小さい頃を思い出すなぁ…。 「さぁ、行っておいで。あとで式場で会おうな。 お父さんバージンロード間違えずに頑張るから!」 笑顔のお父さんに、私も笑顔になる。 「うん、行ってきます!」 そう笑顔を向けて、 そして、私はこの家を出たんだ。