「お兄ちゃん!」
抱きつく私。
「なんだよ、甘えん坊だなー小さい頃からお前は…」
そう言いながらポンポンって頭を撫でてくれる藤也兄ぃ。
「桃香が、お兄ちゃんって呼ぶの久し振りだなぁ。」
「ん?そだっけ?」
「うん、藤也兄ぃって呼ぶコトがいつからか増えたから」
「あー、そうかもね。私藤也兄ぃの藤也って名前が好きなんだぁ。」
「そうなの?」
不思議そうにキョトンとしてるお兄ちゃん。
「藤の花からきてる名前でしょ?藤の花ってとっても綺麗で…
綺麗なお兄ちゃんにとってもピッタリの名前だから。カッコいいし!」
「兄に、綺麗って…桃~それ褒め言葉になってないぞ?(笑)」
藤也兄の苦笑いに、私はつい笑ってしまう。
「俺も桃香って名前好き。可愛いお前にはピッタリだよ」
ニコッって笑って、また頭を撫でてくれる。