「もう…明日なんだなぁ…」 6月に入ってからは、あっという間で、 もう前日になっていた。 ポツリと呟く藤也兄ぃ。 「ん?さみしい?」 「…当たり前だろ!可愛い可愛い妹なんだから…」 藤也兄ぃは、本当に私に甘い。 昔からすごい可愛がってくれてて… 「…ん」 なんか急に寂しくなった。 「なんか、娘を嫁に出す父親の気分…」 藤也兄ぃは照れたようにはにかんで笑った。