気づいたら、涙が溢れてた… 「桃香!?」 驚いた陸くんが私を抱きしめてくれる。 「ごめんね、嫌な想像させちゃったね…。 俺は死なないよ。大丈夫。ただの例え話だからね」 暖かい腕の中… あぁ…この場所を…失いたくない。 一分、一秒でも…って陸くんの気持ちがわかる…。 時は流れるから… そして、誰でも一歩、一歩、死に近づいてるんだから… 今を…悔やむことなく…一生懸命生きたい。 「陸くん…」 「ん?」 「…私も、陸くんと結婚したい…。後悔したくない…」 「うん…しよう。一緒になろう」