「…お父さん達は…なんて?」


「最初は、そりゃ反対されたよ。でも…気持ちわかってもらえた。
桃香のお父さんとうちの父さんからは一応条件は出たけど…」



「条件?」


俺は、桃香のお父さんの願いと、
うちの父さんの希望を伝えた。



「そっか…住む所と、陸くんが20歳になったら…」


「うん。もちろん桃香のお父さんには、
俺が一人前になったらきちんと恩返しするし…
桃香には、ちょっと苦労させちゃうかも知れないけど、俺もバイトちゃんとするし。」



俺は、必死だった。


桃香がそんなの無理だよ…って言い出さないように。