さぁ、次は…
俺の親だ。
きっと、ビックリするだろう。
そして、きっと反対される。
でも俺の気持ちをきちんとぶつけて、わかってほしい。
家に帰ると、父さんは野球を見てた。
「あ、陸ー。お夕飯まだでしょ?食べちゃってー」
母さんが声をかけてくる。
「うん…でもその前にちょっといいかな?」
母さんは不思議そうな顔してる。
俺は父さんの傍へ寄って、声をかけた。
「父さん…今ちょっと話したいんだけど…いい?」
「あ?なんだ?改まって…」
「母さんも来て」
さっきと同じ。
俺の前に、今度は俺の両親が座ってる。
さっき程じゃないや、やっぱり緊張してる。
「あのさ…俺…結婚したいと思って…」
意を決して言った俺の言葉に、目をまんまるにする両親。

