「あの、お父さん、お母さん。お話があるんですが…」


桃香が目を覚まして、

みんなが喜び集まった病院の帰りに、
俺は意を決して、桃香のご両親を呼び止めた。


「ああ、じゃあ、うち来るかい?」

「はい、お願いします!」


桃香の実家へ向かう車の中、

俺は心臓が飛び出しそうだった。

俺が今から言おうとしてる事、


それは、間違っているかも知れない。

反対されるだろうってわかってる。


でも…もう止められない想いだから…