「あっ…ちょっと、健吾いいの?会社の子にあんな…」

「うん、いいよ。別にただの後輩だし」


健吾はそう言ってたけど…

きっと彼女は今1人泣きながら歩いてるはず…


彼女を気にしてしまう私。

だって…彼女の悲しみが…

わかってしまうんだもん。



でも健吾はそんな事も何も気にせずに、
私を抱き寄せてキスをしようと顔を近づけてきた。



その瞬間、

陸くんとのキスを一瞬にして思い出して、

思わず、健吾をはねのけてしまった。