私がそんな事を考えてると、 「何?百面相してんの?ちょっと顔赤いし?(笑)」 そう言いながら、陸くんが私の前髪をちょっと上にあげる。 「ううん…何でもない。あ!たこ焼き!食べよ!」 私は、またドキドキして、話を変えようとたこ焼きの袋を持ち上げた。 「うん、わかった。いいよ。花火始まっちゃう前に食べちゃおう!」 「うん!」 その時だった、 後ろから、呼ばれる声がしたのは… 「桃香…」