徹ちゃんと別れてから、
私は待ち合わせ場所に急いだ。
待ち合わせ場所に着くと、
もう陸くんは待っててくれて…
「桃!」
私に気付いた陸くんは笑顔でそう呼んでくれた。
「陸くん!」
会えた事が嬉しくて、思わず笑顔で小走りになる私。
下駄だから、走りにくくて、バランスを崩した私を、
「危なっ!」って抱きとめてくれる陸くん。
「ごめぇーん…」
「相変わらずだなぁ…桃は…」
そう言いながらも、目が優しく笑ってる陸くん。
体勢を整えて、陸くんと向き合って、
陸くんを見上げて笑顔を向けると、
陸くんは少し、赤い顔して、
「…桃香…ヤバいよ…」
そうポツリと言った。
「?」
不思議そうな顔をする私の耳にそっと囁いた…
「桃香…可愛過ぎ…」
赤面したのは…言うまでもない…。

