疑問でいっぱいになっていると、

陸くんが説明し出してくれた。



「沙織ちゃんって…この前水着売り場であった子。覚えてるよね?」

「うん…」

「彼女、サークルの先輩の妹さんで…先輩には良くしてもらっててさ…」

「……」

「それで…先輩に自分の妹が俺の事好きだからって相談されて…」

不安な気持ちでいっぱいになって言葉に出てしまった。


「……その先輩に義理立てして…付き合ってるの?」

「まさか!付き合ってなんかないよ!先輩にはすぐ彼女が居るからって断ったよ。でも…」


陸くんははっきりと否定してくれたけど、気まずそうにしながら、続けた。