「私は…陸くんしか見えてないよ?この毎日…陸くんの事考えない日はなかったし、
陸くんが離れていってるって事が、苦しくて辛くて…何も食べれないし…涙が止まらなった」

そう言いながら…また涙が溢れた。


「柏木さんにはすごく良くしてもらって…優しい人だなって思ってたし、頼ってた。甘えてた。
でも…それって男の人っていうんじゃなくて…あくまで…陸くんの先輩さんだからって気持ちで…
陸くんがすごく信頼してて、とっても大好きな先輩なんだって知ってたから…だからかなぁ…」


「ん?」


「柏木さんに抱きしめられても、陸くんの先輩さんだから、陸くんの為に
陸くんの彼女であるの私を放っておけないんだって、そう思ってた」


「そうだろうね。桃香ちゃん俺にドキドキとか全然してなかったもんね。
俺もそれはすごい伝わってきてたから…余計に虚しかったんだ。
あー男として見らてる事はまったくないんだなぁってわかってたから…」



切なそうな柏木さん。


「ごめんなさい…私…陸くんしか考えられなくて…」

「ううん。最初から本当はわかってたから…大丈夫!」