関係ないだろうと言い放たれた言葉に…

私の涙はもっと溢れ出た。


「関係ないって…桃香ちゃんはお前の彼女だったんだろう?何でそんな薄情な!」


柏木さんが怒鳴った。


「そうだよ!桃香は俺の彼女だった!でもそれを奪ったのはアンタだろ!」



奪った?

その言葉に、私は唖然とした。

そんな私たちを前に陸くんは続ける。


「俺に隠れて、こそこそ会って付き合ってたくせに!俺が何しようっと関係ないだろう!」

「何言ってるんだ…お前…」

やっぱり唖然としてる柏木さんが呟くような声で聞いた。


「俺は見たんだ!桃香と柏木先輩が抱き合ってるのを!裏切ったのは桃香の方だろう!」