次の日曜日。
私は、わざと気合いを入れておしゃれをした。
「…なんかさ、桃香お前…気合入れ過ぎじゃねぇ?」
「…そんなことないよ。それに健吾が行けって言ったんじゃない!」
「なぁ…行く前にさ、いいだろ?」
「ダメ、もう時間ギリギリだから」
「そんなの待たせりゃいいじゃん」
「もう!私がそういうの嫌いなの知ってるでしょ?」
「…たしかに。じゃあ、桃花夜覚悟しとけよ!」
「…バカ…」
そんなやりとりで、
健吾の誘いを断って、私は家を出た。
もちろん、本当に陸くんとデートするために。
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