かわいい笑顔 ~恋した彼は高校生~



早苗さんは…私たちに謝った。

「…ごめんなさい。本当にごめんなさい…」

「いえ…」


「…俺…お前とはもう戻れないから…」

「嫌…そんなの嫌よ…そんな事言わないで!」

「…ごめん。無理だよ。理解も我慢ももう出来ない…」


そう言われると、今度は綾ちゃんに飛びかかった早苗さん。


両腕を掴んで揺らして、


「返してよ!この人今ここでフッてよ!渡さない!アンタなんかに渡さない!」

「綾子ちゃんは関係ねぇだろう!お前のそういうところがうんざりなんだよ!」