「でもさ…」
辛そうだった誠くん。
聞いてる綾ちゃんも…泣きそうだった。
「でもさ、早苗…無理なものってあるよ…俺…お前許せない…」
「何で?何でそうなるの?別れるってこと?」
「早苗…お前は俺の携帯を勝手に見てた」
「っ…その事なら…謝る!もうしない!ごめんなさい!」
必死に謝る早苗さん。
「しかも…お前は桃香ちゃんを殴った」
「それは間違いで…」
「間違いじゃなくて、綾子ちゃんなら殴っていいのか?」
「……当たり前じゃない…」
「綾子ちゃんと俺は付き合ってもやってもないんだぞ!?!?」
「…っ…」
早苗さんは、言葉に詰まる。
「それこそ、勘違いで逆恨みして…傷つけて!」
「……」
もう早苗さんはボロボロ泣いてた。

