「あの…誠くんと綾ちゃんは…何もないと思いますよ」
「え?」
「誠くん、今日綾ちゃんに言ったんですって…今日彼女が二次会に来るんだって、
紹介するからって嬉しそうに言ってたっていうのを、綾ちゃんから聞きました」
「……」
「もし、誠くんと綾ちゃんがそういう関係なら、そんな話します?」
彼女は力なく、そうねって呟いた。
そこへ、誠くんが入ってきた。
「桃香ちゃん、今日は本当にごめんな。迷惑かけて…
新郎新婦と祐介は帰したから、あとは俺らだけだから」
「いえ、じゃぁ、私片付けに回りますね」
私がそう言って、控え室を出ようとすると、呼び止められる。
「あ、いや…出来ればここに居てくれないかな?」
誠くんの意味不明な言葉。
不可解に思ってると、誠くんが綾ちゃんを呼んだ。

