「…桃香…」 「誰が何と言おうと…好きなんだもん。…陸くん?」 「ん?」 「大人の人でもイケメンさんでも、陸くんの代わりは誰でも無理よ?私ね…」 そう。 どんなに大人の人だって、 どんな大手の商社マンだって、 どんなにイケメン俳優だって、 陸くんには敵うはずがない。 「…うん」 「もう陸くんなしじゃ生きていけない身体になっちゃったの。陸くんじゃなくちゃダメなの」 「桃香…」 ギュッって抱きしめられた力強さ… 幸せだなぁって心から思った。