「そうだよね。陸くんはそういう子。わかってる。でも…自分で自分が許せなくて…」


陸くんがそんな事で責めたり、

ましてや私を軽蔑したりする子じゃない事はわかってた。

でも自分で自分が許せなかったんだ。

それに…陸くんには陸くんの幸せがあると思ったから…



「……」

「そんな時、陸くん…毎日七海さんと会ってたみたいで…」

「…それは…」

「偶然見かけてね、後をつけちゃったの…。
病室に入った陸くん…七海さんととっても仲良くて、
 彼女の頭を撫でてること…見ちゃったの。
私…それがすごいショックで…触れないでって…
そんな風に思って…辛くて…陸くんどっか遠くに行っちゃった気がしてしまったの…」


「ごめんね、俺不安にさえてたね。でもね、七海とはそんなんじゃないんだ」



その後、陸くんは、

七海さんの事を話してくれた。