「いや、でも、・・・警察に捕まっちゃってて・・・迎えにいけなかったから。」
コウは、下を向いたまま、私に話す。
「だから、もういいって。」
私は、何故か心が揺れて、いたたまれない気持ちになる。
「・・・でも、・・・・ところでどうやって、家に帰ったんだ?」
「・・・・タクシーひろったの。」
何故か私は、コウに嘘をついた。
「・・・それなら、よかったけど。・・・・でも・・」
「だから、もう、いいって言ってるでしょ!」
私は、コウの目を見れないまま、叫んだ。
ミヤビとマイも私に注目する。
コウ、ミヤビ、マイの3人の視線が痛くてたまらなくなり、私は、校舎へと走って戻っていった。


