「おいしいでしょ?」



笑顔のミヤビが聞いてきた。



私は、その笑顔のミヤビの頭を思いっきり叩いた。



「痛~い!急に何するのよ、ルミ!!」



怒ったミヤビが私に詰め寄る。



「あんた、シャケに何つけて焼いてるのよ!」



私の言葉にマイも同意を示す。



「・・・何って・・・シャケって塩辛いから、砂糖をドバっと的な感じ?」



ミヤビの答えにあきれる私とマイ。



「・・・もしかして、まずかった?」



不安そうに聞いてくるミヤビに私が優しく答えてあげた。



「もしかしなくても、死ぬほどまずいよ、ミ・ヤ・ビ。」



「・・・・ひど~い。初めて料理したのに!」



ミヤビが半泣きで叫ぶ。



「ミヤビ!そんなものを自信満々に食べさせないでよ!」



私の心の底からの叫びだった。