「え?何っすか?ジュンさん。」


「いいから。こっち来いよ。」


「でも、今、俺、ナンパしてるんっすけど?」


「馬鹿、あれ、コウの彼女だよ。」


「え、俺、だまされたんっすか?」


「そうだよ。」


そんなヒロとジュンの会話が聞こえてきた。


「ふぅ~・・・コウ、私、いつから、あなたの彼女になったのよ?」


ジュンとヒロが離れた後で、コウに詰め寄る。


「・・・なんで彼女じゃいけないんだよ。」


「・・・あんた、頭大丈夫?彼女じゃないのに、彼女って言ったら悪いに決まってるでしょ?」


「・・・・」


コウは、私の言葉に反論せず、しばらく無言のままだった。