ミヤビも同じことを考えたのか、私の前に座っている子にも声をかけた。
「ねぇ~、一緒にカラオケ行かない?」
「・・・私?」
私の前に座っていた女の子は驚いたようにミヤビを見た。
「うん。え~っと・・・何さんだっけ?」
「あっ、私、海堂 舞。」
「私は、坂上 雅。ミヤビって呼んで。 こっちがルミ。」
ミヤビは、私まで海堂舞に紹介してくれた。
なんとなくミヤビの性格がわかった気がした。
「私は、マイって呼んでね。ミヤビさんにルミさん。」
ここで初めて海堂舞が笑顔を見せる。
なんていうか、上品な笑顔。
私やミヤビとは説明はできないけど、確実にある違い。


